「自己肯定感、高いほうですか?それとも低いほうですか?」
こう聞かれて、なんと答えるでしょうか?
この言葉は、自分の気分が普通か上がっている時だったら
「高い方です」
と答えるでしょうし、気分が落ち込んでいる時だったらマイナスのことを考えがちなので、
「低い方です」
と答えてしまうかもしれません。
先日「自己肯定感が低いんです」という方に出会いました。
その方は
「自分なりには頑張っているけれど、他の人よりは全然頑張っていない」
と捉えてしまうようでした。
周りの人に聞いてみたら全然そんな事はなくて、仕事の事はひと通り全部こなすことができて、人に迷惑をかけることもなく皆からは安心して任せることができる、そんなタイプの方と言われている、ということでした。
”自己肯定感”という言葉が流行ったときにいろんな本が出ていましたよね。
それらの本の受け売りですが、やはり
「できることをかぞえる」
ということが大切だと思います。
自分は何ができるのだろうか。
これを冷静にひとつづつ数えてみるんです。
それを言葉に出して言ってみてください。
この効果は大きくて、何度か口に出していると自信が湧いてきますから。
不安な方がいたら、ぜひやってみてください。
結構いろんなことができるんですよ、驚くほどに。
自分のあたりまえが人から見たら、全くあたりまえではなくて、素晴らしいことだったりします。
たとえばある方が毎朝、笑顔で「おはようございます」と言っているとします。
その方にしてみれば普通のことですし、意識の中ではあたりまえすぎるかもしれません。
でも、その毎朝のあたりまえに救われている人がいるとしたらどうですか?
「あの方に毎朝、おはようございます!と明るく声をかけてもらえると、”ああ今日も一日頑張ろう”という気持ちになるんです。」
と聞いたことがあるんです。
その方に聞いてみたら
「え?おはようございます、と言っているだけですよ」
と言うでしょうね。
「できることを数えてください」と言っても、その方はきっとあいさつのことは書かないでしょう。
それが、”自分が気づいていないけど、周りには影響を与えていること。無意識にできていること」なんですよね。
素晴らしいことです。
さて、
嫌なことが重なったり、悩んでいたりして気分が落ち込んだりすると、人は自己防衛反応としてマイナス思考が発動しますから、
「ああなったらどうしよう、こうなったらどうすればいいのだろう・・・」
と考えがちです。
でも、”こうなったらどうしよう”と思うことの9割は起こらないといわれています。
え~、じゃあ残りの1割が起きたらどうしよう・・・
と考えるかもしれないですが、それだって最悪のシナリオかどうかは怪しいものです。
最悪なことにはならないことの方が多いのですから。
実際、「こうなったら・・・」と考えた通りのことが起きた回数を数えてみるといいと思います。
たしかに起きていないんです。
自分の機嫌を取るのは自分です。
マイナスなことを考えて不安な自分にさせるのではなく、
「きっとうまくいく、きっと大丈夫!」
と自分に向かっていってみることで案外元気になったりします。
これも試してみるといいですね。
自分に不幸はやってこない。
こう信じながら、家族のことを思ったり、友人のことを思っていれば、周りが変わり始めます。
え?そんなうさんくさい?
やってみてください。
実際に自分の周りでは、起きていますから。
言葉に出すことも大切です、「言葉には力があります」から。
さあ、今日もいい1日にしよう!