11月も10日。
それにしても月日の経つのが早い。
この分だとあっという間に春は来そうですね(笑)
だんだん寒くなってきて、外に出るための服装や装備を考えなくてはいけない面倒な時期になってきました。
といっても、コートとかダウンの話ではないです。
ロードバイクで出掛ける時に何を着るか。
厚手のものを着るのではなく、薄手のものの重ね着で調整するのがセオリーです。
まぁこれも楽しみの1つなんですが。
さて、最近のロードバイク事情について少し見てみました。
あるメーカーが3年ほど前に200万越えの自転車を出したのでとても話題になりびっくりしましたが、そのメーカーのバイクを調べてみたら253万になっていました。
・・・もはや車です。
もちろん、この値段を出してもエンジンはついていません。
電動でもありません。
怖くて乗れないです。
自分がロードバイクを始めた頃、勧めてもらったロードバイクは50万位だったと思います。
もちろん定価では買えないのでお値引き交渉をして手に入れました(笑)
ハイエンドの車両でも100万はしなかったですね。
忌野清志郎さんがその当時にフルカスタムで105万の自転車を組んだといって話題になっていました。
さすが芸能人だなあ、と思いながら雑誌に載っていた写真を見ていました。
その頃はまさか100万越えのバイクを普通に見るようになるとは思ってもいませんでしたね。
それが、あれよあれよと価格が上がっていき、今のハイエンドバイクは150万円台が普通になってきました。
これには驚きましたが、ある日ふと思ったんです。
ひょっとすると日本がデフレになっている間に、海外ではこの物価高騰が普通なのではないかと。
実際のところはもっと調べてみないと分かりませんが、海外では今の日本の平均年収だと貧困層にあたるそうです。
確かによく経済の話に出てくるマクドナルドのビッグマックの価格は、海外に比べて日本のものは安いんですよね。
なんと44位だそうです。
韓国36位、中国42位、ベトナム46位・・・
「世界経済のネタ帳」より出典:https://ecodb.net/ranking/bigmac_index.html
昔は製造業がコストを抑えるためにこぞって海外へ出て行きましたが、今では国内で作った方が安いという話になって、国内生産に戻ってきているのが現状です。
これは喜ばしいことではないんです。
品質の高いものを国内で作ることができる点では、物流コストが抑えられるのでいいと思います。
でも国内で作ると原価が安い?
これは大変なことになったと感じます。
日本で作って製品化したものを海外に売る。
この時「日本の製品が安い」ということは、売りやすいかもしれませんが、物価が安い国になってしまったという言い方もできます。
薄利多売をやっている時代ではありません。
高付加価値のものを高く売る、というか適正な価格で売る。
これはあたりまえなんです。
まして、日本の市場は小さい。
どんどん小さくなっていっている。
安く作って、海外の大きな市場に売る?
何か違いますよね。
海外はどんどんコストも市場の価格も上がっていっていますから、良い製品を作ってその価格コントロール側の国々と肩を並べるはずの日本がいまでは・・・どうなっているんでしょうか。
ここで絶対に安く製品を売るべきではない。
・・・とても複雑な気持ちがします。
物価高が急激なので抵抗感がありますが、実際には物の値段が上がらなければ、給料に反映するはずがありません。
マスコミのあおり方には閉口しますが、この正しい循環の思考を日本全体が考えるべきです。
物価高は悪ではなく、正しい経済循環を作るために必要なモノなんですから。
品質の悪いものを安く売って、それも大量にさばけば一時的に利益が出るかもしれません。
でも、そんなことをしたら信用をなくすので、日本企業はまずやらないですよね。
最近必ず話題になるのは、人が足りないことです。
でも、少子化している日本の労働人口はどんどん減っていくわけで、人が増えることはあり得ません。
だから企業はこれから「選択と集中」を迫られ、どこに資本を集中させるのか、これが”大命題”になります。
さらにその時期を間違えるとあっという間に利益が飛んでいく。
これも事実だと思います。
組織の中の管理職はこのことをよく理解し、どうすれば利益が最大化できるのか、これを考える必要があります。
話は変わりますが、先程の253万のロードバイクはハイエンドモデルですから、自分が乗ることは考えられません。
もちろん乗れるだけの脚力だってないですが。
でも、スペックの良いものを求めようと思うと、今の市場ではやはり50万以上かかってしまうのが常ではないでしょうか。
もっともこれは趣味の話ですから、ある意味では金額はこだわらない人たちもいますね。
ネットで見た自転車屋さんの話では、一定以上の所得のお客様に向けた営業展開を考えていくと言っていました。
経営視点ではやむを得ないと思うのですが、本当は自転車の楽しみ方を知っている人だからこそ裾野を広げていく役割を担うことがとても大切なんですよね。
自転車の乗り方や注意するポイントを正しく教えることでもっと楽しめると思います。
自転車は、峠を越えてかなり遠くまで行くことができますから。
海外からの輸入品の価格と自分たちの所得が釣り合うような社会に早くなるといいですね。
さあ、今日もいい1日にしよう!