小学校の頃、よく母親に言われた。
何がきっかけだったのかは覚えていないけど、たぶん人のことを羨ましがったんだろうな。
その後もこの言葉を自分で思い出すことが多かった。
そのたびに「人は人、自分は自分」と言い聞かせたっけ。人を羨ましいと思うとき。それはその人の表面的なことだけを見て言うことがほとんど。その人の背景なんて何も考えていない。車を買ったと聞いていいなあとか勉強ができていいなあ、とか。
随分前からだけど、そんな時に考えるようになったのは、その人の背景。
どんな苦労をしているかわからないし、すごく努力しているかもわからない。
表面だけをいつしか見なくなった。
実際には、お客様から教わったのかな。
たとえば、街の新聞屋さんの話。
新聞屋さんは、月に1度休刊日がある。
でも、実際には翌日の朝刊に入れる広告が午後には届くから、これを翌朝のために準備しなくてはいけない。
ということは・・・わかりますよね。
年中無休です。
朝早いから、午前中はたいてい寝ていらっしゃいます。
お金を使う場面がありませんよね。税金で持っていかれるし。
だから、いい車に乗っていたり、家が立派だったりします。
いい車に立派な家・・・でも時間がない。
表面的なことだけ切り取って「羨ましい」なんて口が裂けても言えません。
さあ、明日もきっといい1日になる!