ここ最近のトレンドの変化はめまぐるしいものがありますね。
業界によっても様々だと思いますが、たとえば自転車のサドルの話。
以前は型に流し込んで整形したものに革を張ったり、高強度の合成樹脂素材を張り込んであったりしましたが、いまや3Dプリンタで生産したものが流通する時代です。
これは価格は高いけれど、フィット感が今までとは違うという高性能サドルです。
そうなると使いたくなるのが信条というもの。
どんどん高性能なモノに惹かれていきます。
ロードバイクのフレームも鉄からアルミになりチタン製もありましたが、今はカーボン全盛です。
トレンドがどんどん変わっています。
日用品もどんどん変化していますよね。
以前はあまり見かけなかったものも、案外簡単に手に入るようになっています。
最近スポーツショップに探しに行ったものがなかったら、すぐにネットで注文してしまいます。
それは、欲しいから探しに行ったわけで必要だからです。
いまや在庫さえあれば、翌日に届きます。
今日必要でなければ、かなり日用品もネットで注文することが増えました。
利便性はどんどん上がっていますね。
これがあと10年後どうなるか。
市場はさらに変化し、今日欲しいものが今日届く。それも山間地でもそれができるようになると思います。
そうです、空路ですね。
陸路には限界がありますし、運賃が見合わない地域だってあります。
将来はそれがあたりまえになるでしょう。
決済ももうずいぶん普通になってきましたが、ネット決済。
これがもっと進めば、老人の支払いが楽になります。
先日病院で聞こえてきた会話はまだまだ浸透せず未熟だと感じました。
老人の方々が
「マイナンバーカードつくると2万円のポイントをもらえるって言うんだけど、ポイントって何?現金じゃないよね?どう使えばいいかわからないのよね・・・。」
なるほど、コンビニやスーパーでみなさん現金で支払いしてますよね。
スマホでポイントを付けてポイント払いすれば、実質的には安いものをさらに安く買えることになるんですが、説明してもわかりそうにありません。
ここら辺がもっとうまい仕組みはないかなあと思うわけです。
どんどんキャッシュレス時代になり、商売の形も変化していきます。
小売店にしてみればキャッシュレスになれば、おつりの用意をしなくて済みます。
ポイントが貯まれば、また来ていただけることも予想できます。
決済の形が変われば、今までよりも持って歩くものを減らすことができます。
それだけでもこの普及の速さを考えれば、みんな気が付いたから普及したんですよね。
商売の形も、BtoBtoCからBtoCになりました。
最初が問屋があったパターン。次はディーラーが直接仕入れて直接売るパターン。
これがどんどん増えています。
それも海外から直接仕入れて、それを組み立てて販売するとか、仕入れで数パーセント利益をもらうとか。
いいものは高いから。
そういうやり方にアンテナを張り、いま何をすべきか、どんどん試した人が生き残るんだと思います。
勝ち負けではなく残るか否かです。
いまや勝ち負けは評価基準がいろいろありますからね、一概には言えません。
また、今日ある会社の専務に言われたんですが「見えないものを見ようとする意識と見えるようになる力が大切だ」と。
目先の勝ち負けを言っていると本当の生き残りで負けるといっておられました。
なるほど深い。
トレンドは変わっても変わらないのは、人と人との付き合いです。
人を大切にしない企業、経営者は必ず消えていく。
「それは、時代の変化についていけなかったとよく聞くが、実際にはそうではなくてついていこうとしなかったか、お客様の変化を見過ごしたことが大きいんだ」と。
確かにそう言われるとそういう企業を何社か知っているし、変化に適応しなかった、試してみなかった企業がありますね。
面倒だからとか自社の方針だから(時代に合っていればいいのですが)、と言っていると気づいたときにお客様は離れていってしまった後でもう挽回できない、ということもあり得ます。
また、今はその動きが速い。
あっという間に顧客を失います。
市場トレンドは、気を付けてみながら、お客様の声に耳を傾けることを怠ってはいけないと改めて思いました。
また、サラリーマンだと思って仕事をしていると、踏み外すとも言われました。
これはまさにそう思います。どこを見て仕事をするのか、どんな仕事をするのか。
雇われていても、経営者のつもりで思考できないと・・・まずいですねえ。
稲盛さんは偉大でしたねえ。ご冥福をお祈りいたします。
さあ、今日もきっといい1日になる!