最近気になることがありました。
テレビを観ていたら、取材を受けている人は「お客様」といっていたのに、テロップでは”店の客”と出ていたんですよね。
例えば、それが事件なら”店にいた従業員と客○人”というのはわかります。
でも、先のテロップのように”お客様”と言っているのを”客”にしちゃだめですよね。
そんなことが最近いくつか目について疲れました。
無意識であれ、こういう分け方になっているように思います。
客:店(企業)が相手を完全に下に見ている。いなくなっても困らない相手だと思っている。
お客:店(企業)が相手を下に見ているが、自分と対等のように見ている。
お客様:敬って迎える気持ちが込められている。
もちろん、いろんなお客様がいます。
明らかに無理難題を押し付けてこられるケースや「自分のほうが立場が上だ」と言わんばかりの方もいます。
「買ってやった!」という気持ちがどこかにありますね。
今の時代は、選択の時代と言われます。
お客様に対して、お店や企業は提案して、自社を選択いただいている。
お客様は提案してもらった商品、サービスを選択している。
選ぶし、選ばれる。
だからといって、お客だから偉そうにしていいわけじゃない。
相手も人ですから、きちんと接しなければいつか同じことをされる。
不思議なことに、自分がしたことと同じことをされます。忘れたころに。
ジェームス・アレンという人の書いた「原因と結果の法則」という本がありますが、本当にその通りだと思うことがいくつも書かれています。
お客と店(企業)の担当者が親しくなることはとてもいいことです。
なぜなら、お客様から本音で自社の商品やサービスのことを聞くことができます。
お店や会社のあり方についても聞けますから、「いま求められていることは何か、市場トレンドは変わっていないか、これからの流れはこうなるが自分に足りないスキルは何か」などなどを率直に聞ける。
これって企業が成長するためにはとても大事ですよね。
どんどん世の中は変わっているし、変わっていく。
以前なら、サービス体制を万全にしていれば満足していただけていた。(もちろんそれだけではダメですが)
そんな企業も今は、良い製品の提供はもちろんですが、自分のところでより効率化できるような提案を期待されている。
提案しなかったばかりに企業の評価が下がったり、最悪の場合お客様が離れていきます。
言い方として今の時代はドライだと言われます。
でも今はしがらみを嫌い、自分の目的を最速で達成したい人が増えています。
人と人とのつながりはもちろん大事ですが、ドライなことも目につきます。
ですから、長く取引をいただいていても社長が代替わりした瞬間に切られることもあります。
そんな時代なんです。
これから10年で世の中がまた大きく変わると言われています。
今までは、いろいろなモノがBtoCで回っていました。
そのルートは卸問屋や国内の総代理店が海外から仕入れて取引していました。
でも今はどうでしょう。
ほしいものはネットで海外から直接買えます。
「それはおかしい!」
と言ってみたところで社会の流れがそう変化したんです。
支払いもカード決済だから問題ない。
自分も海外のネット通販で買ったものがいくつかありますが、全く問題ないですね。
ジャンルを問わず、ほしいブランド、メーカーのものは簡単に手に入るようになりましたよね。
そういう時代なんです。
さらに、CtoCも普通になりました。
ほしいものは個人同士で「売るよ」「買うよ」が安全に成立する。
CtoCは経済が回らないのでいいとは思いませんが、でもそんな時代だということです。
市場がどんどん変わり、消費者ニーズもどんどん変化しているからこそ、敏感にアンテナを立てて今何をしないと取り残されるのか(乗り遅れるのではないんです)を意識する必要がありますね。
この流れは、BtoBでもBtoCでも起きています。
大きな企業のほうが変化に鈍感なところがありますから危ないかもしれません。
中小企業は敏感に舵を切ることができる。
この判断ができるかどうか、経営者も素早い判断で変化についていくことを求められていますね。
外野の声に耳を貸さず、判断できるかどうか・・・ですね。
ちょっと気になったので、自分の考えていることを書きました。
こういう話は是も非もあると思います。
あっていいと思いますし、それを検証されればなおいいと思います。
さあ、今日もきっといい1日になる!