今日からお盆ですね。その2です。
実は今日の午後から佐久地域の新盆対応がありまして、2件ほど伺っておりました。
午前中に義父の仏壇に手を合わせ、それから一路佐久へ。
長野県は、山に隔たれているため文化やなまりが違うことで有名です。
例えば、お葬式。
通常開始時刻が知らされますが、その時間に行くともう終わっている地域があります。
それが、上田、佐久地域。
正確には、締められてしまい、お焼香の台も片付けられてしまう。
香典も受け取ってもらえない、ということになります。
※実はそうとは知らないときに開始時刻5分前に行ったら、もうしまい始めていて、慌ててお焼香させてもらったことがありました。
長野県の地方新聞、信濃毎日新聞にはお悔やみ欄があり、県内で亡くなられた方の氏名、没年齢、葬儀の場所や時間、喪主まで毎日掲載されています。
その欄は毎日見ていますが、知っている方が載っていたりするとすぐに弔電を打ったり、時には告別式に行ったりします。
その時に気を付けるのが、どの地域なのか。
上田・佐久方面なら30分以上前に行きます。
そうしないと、お焼香に間に合わないんですよね。
そういえば、東京ですと告別式の時に仏様がいますが、長野県はお骨になっています。
これは東京のお葬式に行って驚きました。びっくりです。
地域によってさまざまな違いがありますが、事前に聞いておかないと焦りますね。
今日知ったことのひとつに、亡くなられた仏様をお迎えする方法。
長野ではカンバを朝早くに玄関先で焚きます。
※カンバは、木の樹皮を剥がしたもの。白樺の木ですね。
その煙に乗ってお越しください、というのが習わしです。
これが、佐久ですと麦の藁を焼くんだそう。
今日も雨の中でそれを見まして「随分たくさん焼いてますけどカンバじゃないですね?」と聞いたところ、麦だと言われ驚きました。
実際には、麦わらが手に入りにくいので、稲のわらを焼いていることが多いんだそうです。
でも、長野のスーパーでカンバを売っているのと同じように、麦わらを売っているそうです。
知らない人が見たら、なんだろう?と思いますよね。
さあ、明日もきっといい1日になる!
余談:
長野県は広いので、自分が知らない風習がまだまだたくさんあります。
営業で長野県はすべての地区へ行きましたが、本当に様々でした。
諏訪の御柱は有名ですが、表の話も裏の話もあり、これには本当に驚きました。
表の話としては、この年はなかなか物を買ってもらえませんでした。
祭りの時に誰にでも振舞うので、そのためにお金を使うんです。それが半端じゃない。
だから、祭り以外にお金を使わない。結婚式が少ないのも特徴的でしたね。
商売としては、やりにくい所もあれば、初めて訪問するのに温かく迎えてくれる所といろいろです。
行きたくない苦手な地域もありますけどね。