「二足買うと二足とも半額にします!」①
「二足買うと二足目は”ただ”になります!!」②
聞こえ方がちがうと思いませんか?
もちろんこの場合、1足だけ買う人はいないと思います。
2足買うと2足目はタダ。
つまり、1足を買う値段で2足が手に入るのですから。
それにしても、①と②で同じことを言っているのに聞こえ方が違いますよね。
もしかしたら、その地域によって感じ方に差があるかもしれない、そう感じました。
自分は、②のほうがお得感を感じます。
いろいろな通販番組がありますが、言い方や伝え方を工夫していますよね。
その言葉の使い方ひとつできっと売れ行きに差が出ているはずです。
人の感覚というのは、シビアなところがありますからね。
①と②はお店もマニュアルがあって、表示の仕方は統一していると思います。
間違いなく売れ行きが違うので。
以前、・・・と言ってもずいぶん前ですが、百貨店の特設コーナーでやっていた実演販売。
そのときは包丁とピーラーをやっていました。
あれは勉強になりました。
包丁は主婦の皆さんが毎日使うものだから気になると思うのですが、初めのうちは自分しかいなかったんです。
見ているうちにトークと見せ方がすごかったので「お~」とか「すごいなあ」と声が出てしまい、それが思いのほか響いたのか気づいたら人だかりになっていました。
包丁は、トマトをミリ単位で切ってみせました。
もちろんキュウリやナスなどはカンタンなものです。
「そんなに切れるの?危ないんじゃない?」
と思っていたら、それを察したように
「キッチンにある道具は、使いやすいことが絶対条件じゃないですか?
特に刃物はよく切れないと力が入るから危ないんですよね。ねえ、奥さん?!」
と、カボチャを切ってみせました。
皮が固いカボチャは皆さん苦労しているはず。
いとも簡単に切ってみせ、
「切れ味が悪くなってきたらこちらの刃研ぎ器にかければ元の切れ味に戻るから、今日買っていただいたらこれはおまけしますよ。」
そこまで言われただけでもう、財布に手をかけている方が相当いたはず。
でもそこから、
「もしかして、欲しいと思っちゃいました?今日はピーラーも持ってきたから見ていってほしいんです。」
と言って説明を始めたピーラーもすごかった。
「人参、ジャガイモ、あ、芽はここでこうすると簡単に取れますよ。
家にピーラーはあるからいらない、って思いましたよね。ここから切れ味を見てくださいね。」
そういって切り始めたのはジャガイモ、きゅうり、ナス、メロンにスイカまで。
何でも切れる。
「奥さん、ほらシュッシュッと刃を当てて引くだけ。
お宅にあるのはこんなに切れますか?」
この一言で自分の家のキッチンが鮮明に浮かんでくる。
自分が皮むきをする姿、固い皮むきに苦労しているんだった💦
そんなことを思い浮かべているときに、
「さあ、今日は先ほどの包丁を買ってくれたお客様に限り、このピーラーを半額でお渡ししますよ。」
そういったときには列ができていました。
すごいなあ、話術だけでどれだけ売るのだろう。
この話術はのちに自分も学んで、営業に活かしています。
商品が違うので、実演販売はできないですが
「これを入れていただくと、こういうメリットがあって、社員の方の働く時間が短縮できるので、感謝されること間違いなしです」
商品の説明はメリットとデメリットを伝えて、その後は実際に社内でどんないいことがあるのかを具体的にイメージできるようにする。
デメリットもこうするとメリットに変わる、なんていうのもありましたね。
だから営業職はやめられません。
お客様の喜ぶ顔がいつでも楽しみです。
最近言われたのは、
「それ勧めるのはいいけど、裏は何?だって、そちらにメリットないでしょ!」
これ、最高でした。
この言葉が最高のごほうびです。
そのあとで、じっくりとこちらの意図を話す。
すると、商品の話なんてしなくても案件になるし、お客様から勝手に相談してもらえるようになる。
これが最高の瞬間です。
一番食いついたお客様は前職で、とある大手企業の社長でした。
今は、全く関係ない企業の取締役管理部長です。
お客様との会話は楽しいですよね。
さあ、今日もいい1日にしよう!