大層なタイトルですが、難しいことを書こうとしているわけではありません。
先日話をしていて
「なんで坂を上るだけの大会に参加してたのか?」
と聞かれました。
たしかにそうですよね、キツいのは考えてみたらわかります。
例えば、乗鞍のヒルクライムレースはスタートの標高が1,400mでゴールは2,800m、20kmのコースです。
標高差を見てもキツいことはわかるし、ゴールは酸素が薄いのでペースは上がりません。
さらに、コースは九十九折りでカーブの連続。
キツいんですよねえ。
ひたすら前を見て、上って行きます。
森林限界を抜けると視界には木のない世界。
そして上へと延びる道。
「え、あんなに上までいくの?!」
そんな感じです。
ゴール付近はなんとかペースを上げたいんですが・・・上がりません。
酸素が体に入ってこない感じがする。
そうして上りきったら、寒くないように着込んで下山します。
下りはレースではないので安全にゆっくり休みながら誘導されて下っていきます。
その途中で、上って来た道が一望できるところがありまして、ここではいつも泣けて来るんです。
あそこはきつかったなあ、急だったなあ・・・。
自分の人生を振り返ることはできますが、ああやってみることはできないですよね。
人は誰でも自分が主人公の人生を生きています。
楽しいこともありますが、試練と思えることもたくさんありますよね。
そういうことを思い出すことはありますが、この景色のように俯瞰してみることはできないですからね。
自分の人生と上ってきた坂を重ね合わせるつもりはなくても、重なってしまうんです。
そんな景色を観るために、
今この瞬間をがんばっていく。
今この瞬間を大切に生きることこそが未来につながっていくんですよね。
そして主人公が振り返った時に
いい人生だったなあ・・・
と思えたら、それだけで幸せだと思います。
毎年同じに見えるサクラも、実は同じではなかったりしました。
いまを大切に生きていけば、それなりに納得できる人生になるでしょう。
そのために、いまを一生懸命に生きる。
さあ、今日もいい1日にしよう!