
ある企業の経営幹部と話していた時に聞いた話です。
「最近自分に入ってくる社内の情報が耳障りのいいことばかりになってきていて危機感を感じる。
クリーニングされた情報で安心してしまってはいけない」
この話を聴いたときにその方といろいろ話したのですが正しい判断軸をお持ちでした。
偉そうに言うつもりはないのですが、企業は人でもっていますからこういう軸だ大切だと思います。
以前自分の上司だった方はこの嗅覚がすごかった。
常に現場の動きを自分でキャッチしに行っていた。
正しく言うと部下から上がってくる情報の裏取りと現場が困っていることをキャッチしていたんですね。
反面ではその上司が上に対して、戦略の間違っていることとその裏付けについて報告をされていたようです。
ここで問題です。
この報告を聞いた人がどう思うでしょうか。
現場で起きていること、耳触りの悪い情報が上がってきたときに他の市場ではそういうことが上がってきていないからと目を背けるのか、多くの中のひとつの情報なれどもう少し深掘りして聴こうとするのか。
そういう人を重用するのか排除するのか。
ここでその企業のかじ取りは大きく変わります。
耳障りのいい情報というのはとかく報告ルートが複数になればなるほど、フィルターにかかって聴いていて気持ちよくなってきます。
これがまずいんです。
日本航空が倒産の危機に瀕した時に立てなおしたのはあの稲森和夫氏。
素晴らしいと思ったのは、車座で現場のCAやグランドスタッフ、パイロット、いろんな方と話をされたと読みました。
泣ける話です。
自分事としてものごとをとらえたら今何をすべきか見えてきます。
その上で幹部や組織職の考えを聞く。
きれいな情報を上げてくる人というのはいらない。
そうではなく、起きていることを自分の言葉で伝えてくる人が組織には必要なんですよね。
自分は少々稚拙でも偏っていても、事実を話してくれる人とは話します。
きれいごとを言ってくる人とは話しません。
そんなことをその企業の方と話していて思いました。
その方は
「情報がきれいになってきたから、忙しいけど現場に行く」
といっていました。
生の声を聴くには、自分のことをあまり知らない人と話すことが一番だといわれたので素晴らしいと感じました。
肩書というのは時に厄介で、勘違いするものです。
ただの役割ですから。
自分の主張を組織で通すには、肩書が必要です。
何段もある階層を下から上げて行くよりも、ある程度上から上げたほうが早いですから。
途中でフィルターにかかって止まったり、言いたいことがゆがめられたりすることはよくあります。
「えらい人」という言い方は”仕事の上での責任が重い”という意味ならわかります。
肩書が外れたら、年齢以外は何も違わない、”ただの人”です。
それを間違えてはいけないんです。
だから、現場で奔走する人から話を聴く時には
「忙しいところ申し訳ないけど話を聴きたい。予定を教えてほしい。」
と頭を下げる。
自分が知らないことを教えてもらうなら、年齢や経験は関係なく頭を下げる。
これは人としてあたりまえだと思います。
勘違いしている人を見かけると残念に思います。
社内にそういう人、いないでしょうか・・・。
残念ながら、自分の組織にはいますね。
パワハラで生きてきた時代の居残りには多いタイプです。
部下も初めのうちは黙って言うことを聞いていますが、ある時から急に聞かなくなります。
上からの態度に、いやになってしまうんですよね。
そういう組織をいくつも見てきましたが、人は疲弊して残念ながらいずれ崩壊します。
先の自分の上司だった方は、「ちょっと教えてほしいんだけど、これはどう思う?」というスタンスで穏やかに話されていました。
でも、そういう方ほど冷静にいろいろな情報をもとにジャッジされるのでブレがない。
そして常に、穏やかで、嫌う人がいませんでした。
器が違うというのはこういうことだと勉強させていただきました。
さて、
異動した時ほど脇を締めろと言われます。
なぜ自分が異動になったのか。
左遷させるほど今の企業には余裕がないです。
この言葉を聞くと本当に腹が立ちます。
そして、何を求められているのかを考えず、今までの経験値で物を語ると事故ります。
異動させる側は期待していることがいくつかあって辞令を出す。
よくあるのは
「自分の腕がどれだけのものか試してこい、そこで修正して一皮むけて帰ってこい」
というものですね。
勉強させるために、お金をかけて異動させるわけです。
それを履き違えると・・・。
そこでメンタルがボロボロになって辞めていった人の話を聞いたことがあります。
これは当の本人だけでなく部下もです。
残念ですね。
自分は何物でもないので、つれづれなるまま書いているだけですから、違う意見もあると思います。
偉そうにするつもりもありません。
ただ、感じたことを書いてみました。
さあ、今日もいい1日にしよう!