仕事をしているといろいろなことが起きますよね。
といっても、会社員ですから守られた世界での話。
最悪うまくいかなくても大きな痛手を個人が追うことはない。
甘いと言われればその通りなのですが、反面では権限をもらえれば思い切ったことができるというメリットもあります。
自分の場合、言われれば何でもやってきました。
どちらかというとうっすら見えている道を歩くような職種ばかり。
オフコン、今では死語ですが入社した当時に売っていたのがこの商品。
今のマウスや指でタッチしてシステムが動くなんていうものは当時ではありえないようなものばかりです。
90年代にIBMがリリースしたOS/2というOSはマウスを使うことのできるものでしたが、最初はまったく思うように動かせなかったです。
当時はMS-DOSの世界ですから、真っ黒な画面に文字をタイプして動かすもの。
ハードディスクが出てきたときにはひっくり返りそうになりました。
すごいな!
フロッピーディスクが20枚入ってるのと同じ容量なんだ。
よくわかんないですよね?
20MBのハードディスクを搭載したパソコンが出てきて驚いたんです。
その容量で売上管理や会計処理が動いていましたからね。
今では考えられない容量です。
で、どこの会社に勤めているか、というとまったくコンピュータとは関係ない企業です。
そこが当時はコンピュータを売っていた。
社内でもかわいそうな目で見られていました。
結局、本流ではない商品でしたからね。
それが、Windowsが出てきたら逆転しました。
コンピュータのことなら何でもこちらに問い合わせが来る。
でも、それで浮かれるようなことはなかったんです。
最初のころは皆がしらないから、知っている人は重宝されます。
でも、皆が使えるようになればただの人です。
そうなることを最初からわかっていましたから、ずっと意識していたのは業種や業務に強くなることだけ。
Windows上で動くプログラムのことだけ関心がありました。
そういう時代が20年ほどあって、ここからいろいろな部署を経験させてもらい、今はヘルメットをかぶり現場へ行くという・・・。
何でもやっています。
そうすると経験値が上がる。
やらざるを得ないから覚えるんです。
避けて通るという選択を今までしてこなかったんです。
自分にとっては、これを面白がってできているので良かったと思います。
苦痛に思うことはあまりなかったですね。
経験値が上がるということは、知らなかったことを知ることができるようになるということ。
もちろん、そう簡単にいろいろ身につくはずはありません。
プロの世界ですからね。
何も知らないものは相手にされない。
簡単に見破られます。
そういう経験をしても面白いと思えるのは良かったと思います。
反面、「自分のライフプラン」と違うと言って異動を拒否する人もいます。
異動というのはその人だけでなくいろいろな人たちが動いているので、全てに影響していくんです。
特に新しいことを始めようとしているときはこの拒否というものが大きく影響する。
そもそも命令ですから拒否すればどうなるか。
これができるというのは不思議なものです。
自分が思うに、経験値を上げるいいチャンスを自分で潰してしまっている。
これはあまりにもったいないと思うんです。
人生は一度きりしかありません。
どう生かすかは自分次第。
どうせならいろいろ経験させてもらったほうが楽しいですから。
さあ、今日もいい1日にしよう!