なんだかいろんなものが値上がりしてますよね。
物の値段が上がらなければ、所得も増えないわけだから仕方ないです。
・・・でも、こんなに急に上がっていったら、しんどいですよねえ。
休みに、長野のソウルフードを食べに行きました。
そしたら、値上がってました〜。
といっても、まだまだいい方です。
大盛850円。
最近ラーメンでも1,000円越えが当たり前になってきました。
お昼に手軽に食べに行く感覚のラーメンでしたが、もはやパパッと食べられるものではなくなってきてるような気がします。
2極化しているともいえますね。
こだわってこだわって、味を作っているラーメン。
昔ながらの味にこだわって、少し価格を抑えているラーメン。
どちらも好きなんですが、ものには値頃感というものがありますから難しいですね。
1,000円越えがいけないとか、そういうことではないんです。
おいしいからそれはそれでいいんですが、毎日は食べられないな、という話です。
仕出しのお弁当も値上がりしていて、気づけばコンビニのお弁当より高くなっていました。
これも最低賃金が値上がりしていますから、仕方のないことだと理解しています。
ラーメンとお弁当を引き合いに出してしまいましたが、それがいけないということではなくて、物価が上がっていかないと給料も上がらないから仕方ないですね。
物価は上がっていくことが必要!
企業は内部留保に回さずに、一時は社員に還元して経済を回すことを意識していく必要がある。
今まで30年もデフレ経済でしたから、安いものが1番だという誤った常識のようなものが定着してしまっていました。
でも、その間に世界では人々の生活が潤いはじめて、それと同時にものの値段も上がっていった。
まあ自然な流れですよね。
日本のメディアは値上げの夏とか秋とかいって騒ぎますが、値上げしなければ経済が回らないんですから騒いだらダメなんです。
どうせ騒ぐなら、
「これでようやく世界水準まで近づいていきますね。企業は給与のベースアップができるように備えてください!」
と言ったほうがインパクトがあります。
さて、世界には物価の変化を見る指標がいろいろありますね。
その1つの指標となるのはマクドナルドのビッグマック。
”ビッグマック指数”っていうのがあるんですよね。
ご存じかと思いますが、日本の”ビッグマック”って世界で見ると安いんです。
日本は統計上で480円44位です。
これは昨年10月のデータですが、一番高いのはスイスで1,214円!
一個ですよ。
2位にウルグアイの1,064円、3位ノルウェーの1,018円、7位のアメリカは856円。
ちなみに、45位ベトナム、49位フィリピン、53位インドネシア・・・。
何が言いたいかわかりますよね?
以前、日本が労働力が安いからといって、大手製造業がこぞって工場を作った国が順位のすぐ下にあるということです。
つまり、デフレで物が安く給与も上がらなかった。
そんな30年の間にどんどんと労働力も安い国になっていったということです。
そういえばアメリカでマックのセットを食べようとすると、2,500円位するらしいです。
今の日本の所得で考えると、とてもではないですが高級な食品でおいそれとは食べられません。
アメリカもインフレが問題になっていますが、日本のそれとは違うと思います。
所得がインフルに追いついていない。
構造が今はいびつな状態で、これは数年か10数年かけて正常化する必要があります。
難しい問題ですね。
30年もデフレが定着してしまっていると、それを変えようと思ったときにとても難しい問題が出てきます。
変えることに対する抵抗ですね。
でも今踏ん張らなければ、どんどん安い国になっていくから海外から原料を仕入れることすらできない貧困な国になっていく。
そんな状態になってしまったら給与はそうそう変わりませんから、とんでもなく貧しくなっていきます。
だからインフレは悪だなどとは思わずに、それに耐えなければならない期間があるわけです。
まあ、過去のつけを払わされる時期がようやく来たということです。
でも、ラーメン1,000円は食べられないなあ。
さあ、今日もいい1日にしよう!