サラリーマン(そういう職業はありませんが)をしていると、転勤は必ずついて回ります。
自分も長野県は端から端まで全エリアを異動したり、担当してきたので長野県はどこへ行っても迷いません。
県外にも行かせてもらいました。
ありがたいです。
異動は断る人もいますからね、自分にはもったいなくてその意味がよくわかりませんが。
自分の人生は一度きりで、そうやって異動の機会をつくってくれる人がいて自分の経験値を上げられるなんてそんないい話はありません。
ですから、喜んで県外も行きました。
県内はそういうわけで全部行きましたが、おもしろいのは商習慣の違いのようなものがあるんです。
長野県は広いから、でしょうね。
今はそれでもあまり気にならないと思いますが。自分が入ったころはまだまだありました。
それになじめずにボロボロになった営業マンの話も聞きましたし、つらい目に遭うのは日常茶飯事でしたね。
地場に事務所を構えていても本社がそこにないから、よそ者扱いされたのはしんどかったですね。
同じ長野県内企業なのに、です。
不思議な話もたくさん聞きましたし、目にしました。
これは書けないんですが、本当に信じられなかった話もあります。
まあ、何十年も前の話です。
さて、今日は10月1日。
働いている会社は3月と9月は期末なので人事異動があります。
自分はもう異動が経験できる年でもないので、人事異動はないですね・・・それもさみしい限りです。
異動の季節は「出会いと別れの季節」でもあります。
今回は千葉から異動で来ていた方が、今度は神奈川へ異動になりました。
長野に3年半いました。
本当にお世話になったので寂しいのですが、それがこの職業の常ですから仕方ありません。
また、長野へ来たのも変えるべきミッションがあったから来ていたわけで、それをまっすぐに実践されていたことには頭が下がります。
だいぶ会社の”ある部門”が変わったという印象です。
会社の中で何かを変えようとすれば、必ずアレルギー反応のようなものは起きます。
それも外から入ってきた人がものごとを起こそう、変えようとすればなおさらその反応は強く出ます。
アレルギーは継続していくうちに免疫ができて、徐々に治るのですが、そのときにもう一手打つことができると変化を生みます。
そういうことのできる方でした。
国防を司る学校の役員をやったことがあると聞きましたが、そういう方ですから骨のある人でやることがとにかく速い。
要求するスピードも速ければ、その結果をアウトプットするのも速かった。
とても速かったのですが、それが昼を食べに出たときもそうで、食べ終わるとすぐ帰ると言っていました。
まあ、それはついていける速さで食べていたので困りませんでした。
もうひとつ、気づいたことがありました。
この方、いろいろなことの引きが強い。
何かの抽選に当たるとかお昼に行ったときには、自分の注文したほうが先に出てきたというのは数えるくらいで、なぜかその方のほうが先に出てくる。
「ああ、何か起きそうだなあ」
とぼやくと、電話が鳴ったり、メールが来たりして、第六感でもはたらくのか不思議な感覚を持っていました。
不思議ですよね。
自分はこの方にいろいろ助けていただいて、悩んだ時にはそのことを一緒に考えながらクリアしていきました。
仕事についてはとにかく判断が速くて、その結果を早く求める、これはこれで勉強になりました。
人の個性を尊重しつつ、許さないところは徹底して許さない。
それでいて憎まれるような人ではなかったから、そういう不思議なバランス感覚を持った人に会えたことが本当に良かったと思っています。
自分にない感覚や性格の人は尊敬します。
あ、そういう方がいなくなったのはいたいなあ。
まあ、そんなこともいっていられないので、新しい期のスタートを全力で走っていきたいと思います。
さあ、今日もいい1日にしよう!