昨日の続きです。
この大会に昨年応援に来てくれた夫婦。
そのときもサプライズで来てくれて、会場で声をかけられたときに
「あれ?ここ、どこだっけ?」
となりました。
状況が理解できなくなるというのはああいうことを言うんですね(笑)
今年は取引先に出張があるため来れない、と聞いていました。
そのため、”応援はないから(まあそれが普通なんですが)自力で頑張る・・・”と決めていました。
でも、どうも気合いが入りきりませんでした。
スイムはプール改修で明らかに練習不足だし、ランは春から調子が悪くて、バイク以外はイマイチ。
不安を抱えながらの大会当日を振り返ってみます。

いつも泊る近所のホテルで4時半起床。
土曜日に買っておいたおにぎり3個、パンひとつ。
コーヒーを飲みながら、起きた直後に完食。
歯を磨いてトイレに行って、6時15分に一緒に行った先輩から連絡をもらい朝食会場へ。
すでに10人くらい並んでいる。
自分はこの時点で朝食は終わっていたんですが、なんとなく食べたくなって並んでしまいました。
そう、”しまいました”なんです。
たしかに今振り返れば、村上の大会でご飯をおかわりしてお腹がいっぱいで苦しかったことがあったなあ。
いつもと体も違うから、食べすぎるといいことはないんです。
「並んじゃったしなあ、カレーでも食べるか」
軽めに、いや一膳くらいにカレーをかけてサラッと食べて部屋に行って準備。
このときにすでに何だか体が重い。
荷物を背負って、バイクで会場入り。
そのときに撮ってもらった写真を見たら・・・まるい。
そうなんです、トドのようにお腹が丸いんです(笑)
これには自分でも笑いました。「食べすぎだろ!」
結局レースが終わるまでお腹は満たされていました。

バイクをトランジションエリアにセットしてヘルメットとサングラスにゼッケンベルトをセット。
ランシューズにキャップ、バイクシューズに靴下をセット。
そして、ウェットスーツ、ゴーグル、スイムキャップを持ち、さらに今年は石がゴロゴロしているというのでマリンシューズを履いて、いざゲートの外へ。
すると「え~?」という先輩の声。
振り向くと東京に出張に行くと言っていた夫婦が目の前にいて・・・。
「え~?なんで???」
驚いて声が出ないという経験はなかなかしないですよね。
昨年といい、今年といい、完全に騙されてしまいました。
そこで思ったことは・・・。
「やばい、この不安だらけの体調で自分越えできるだろうか!頑張らないと。」
ひとしきり、サプライズに驚いてリラックスできたところで招集。
トライアスロンは足首にリストバンドならぬ、アンクルバンドを巻きます。
これを巻かないとタイム計測がされないんです。
その先はスイムチェック。
今年から強制的に200mくらい泳いでからローリングスタートに変わりました。
不安ながらも水の中へ。
水辺までが長い。
泳ぎ始めると水はぬるいし、まあまあな感じ。
とりあえずスタートはできそう。
さあ、スイムスタート!
ここから54.5㎞のトライアスロンが始まります。
SWIM1.5㎞+BIKE43㎞+RUN10㎞。
スイムは途中でどうにも進まない状況になり、一旦コースロープに移動。
過呼吸気味になった呼吸を整えて泳ぎ出す。
この久しぶりな感覚(笑)
ん~、練習は裏切らないですね。
毎年、ウェットスーツを着て練習も行くんですが、今行けるプールは塩素がきつくてにおいが残るのが嫌でイマイチ行く気にならず。
まあそんなことも言ってられないから、ここから春にかけては少し練習します。
スイムはどうにも思ったように泳げず、何とか陸に上がりました💦
よ~し、陸に上がればこっちのもの!
ウェットスーツを脱いで、バイクを押しながら思ったのは、そんなこと。
クリートをペダルにはめれば気合十分!
いざ、西湖へ!
バイクはしっかりメンテしたので快調そのもの。
ポジション調整がどう出るか、はあったのですがいい方にハマりました。
AV35㎞以上で西湖入口へ。
ここから少し上り。
絶対に踏まないと決めていたので温存。
むしろいいウォーミングアップの感覚で。
西湖の周回に入るとすぐにギヤを上げて、スイムで落としたタイムを取り返しに行きました。
バイクは昨年までのタイムも悪くはなかったと思うんですが、今年のほうがずいぶん楽でした。
バイクを乗り換えたことによる恩恵は大きく、そんなに踏まなくても加速していく。
追い抜く時にも不安は一切なくて、西湖の周回は割とテクニカルなのですがスイスイと加速しながら走れました。
手元のタイムでは昨年よりも速かったけど、リザルトではどうだろうか。
バイクで先輩にゴール手前で追いつき、前に。
でも、スイムスタートが自分のほうが先だからタイムでは負けている。
そして、トランジションでシューズを履き替えてランへ。
さてさて、ここからだなあ。
苦しいのと脚が言うことを聞くかどうか。
バイクで削られた脚力。
使う筋肉が違う感覚に最初の2㎞くらいはつらい。
この練習も今年は足りない。
裏切らないんだよなあ、練習って。
水の補給と一緒に頭から水をかぶり、暑さとの戦い。

ここのトライアスロンがいいのは、なんといっても富士山を見ながら走れること。
※この写真は応援に来てくれた夫婦からいただきました。
河口湖大橋を封鎖して、ランナーだけが走る。
西湖の周回だって、朝飯を食べているキャンパーの横を疾走するバイクたちは、きっと見たことのない景色だろうなあ。
富士山は本当に雄大で「おまえ、本当はもっとできるだろ」と言われているような威圧感です。
がんばらないわけにはいかない。
そして、なんといっても随所で応援してくれる夫婦の姿に感謝しながら、もっとがんばらなきゃ。
そして、なんとかゴールの八木崎公園へ。
昨年越えはできなかったけど、ゴールはできた。
タイムは遅かったけど、遅くても戦いはあるわけで。
楽をしているところはどこにもなかったし、自分を諦めそうになったのはスイムで一度だけ。
練習をキッチリして、来年また参加したい。
応援に来てくれた夫婦は、来年どんなサプライズを仕掛けてくれるのかな。
それとも来年は来てくれないかな。
どうしても期待してしまう。
応援ありがとうね!
さあ、今日もいい1日にしよう!