仕事をしていると、何とかしないといけない場面に出くわすことがあります。
”壁”です。
割とこんなことないですか。
「やっとあの件が片付いたと思ったのに今度はこの件か・・・。」
まあ、片付けないといけないですからね、資料作りとかなら全然やるんですが。
お客様のことになると、できることとできるどうかがわからないことが入り混じったりします。
今は昔と違っていろいろな選択肢があったり、お客様の状況がややこしかったりします。
そんな時に思うんです。
さて、どんな手でこれを解決するのが最適なんだろうか・・・。
難しいものはいったん宿題で持ち帰り、複数人で解決策を練ってそれをお客様のところへ提案しに行きます。
このとき1案だけではお客様にとっても比較できないので、2案作って持っていくんです。
そうするとどの策がいいのか比較しやすいですからね。
ただ、提案できる限界もあります。
違う言い方をすれば、完璧にしてしまうとシステムに縛られてしまい使い勝手がよくなくなる、ということがあります。
昔あった「動かないコンピュータ」シリーズ。
お客様のやりたいことをその通りに組んだプログラムは動かないんです。
なぜなら、逃げがないから。
ひとつでもお客様が作業を飛ばしたらシステムはそれを許容していないから、”止まる”。
あらかじめそれを説明して理解いただいていれば、全てをシステム化せずに、運用で逃げることもできます。
その方がシステムに縛られすぎずに融通が利いていいこともあるんです。
その昔はそれがわからず、お客様の言った通りに組んでしまったために動かなかった。
ひとつでも手順を抜かせば動かない。
実際の運用では、Aは保留で、Bから登録したいとか、先にCの伝票を入れるとか、イレギュラーがあるわけですよね。
そういった運用を十分うかがってシステム化したり、あるいはこちらから”やめましょう”といったこともありました。
そのあと他のベンダーに依頼して、結局動かなくて、こちらに相談がきた、ということもありました。
変に抗(あらが)うとうまくいくこともうまくいかなかったりします。
これは、なにもシステムだけの話だけではないなあと思っています。
人間関係でも自分の我を通そうとすれば必ずひずみが出てうまくいかない。
こじれてしまえばその後に響くわけです。
もうひとつは自分が責任逃れすると決していいことはありません。
もしも組織で上に立とうとするならなおさらです。
自分の組織で起きた責任は自分が負う。
部下のやったことでも自分が責任を負えるかどうか。
またその人の成果を評価する責任もあります。
その評価について徹底的に戦えるかどうか。
そういったことに対して戦うのか、逃げるのか。
逃げるのは楽ですが、あとで必ず後悔します。
世の中そういうふうにできているのだと思います。
楽な道ばかり行けば、あとで必ず苦労をする。
そんな道を歩いてきたなあと思います。
曲がりくねった遠回りの道ですが。
さあ、今日もいい1日にしよう!