今日も絶好調!

目的に気づけるかどうかは大きな差を生みますね

「鉄道会社が衰退した理由は彼らが鉄道事業会社だと思うようになったから。」

こんな言葉がネットで目に入りました。
これって、レンガ職人の話に似ています。
「何をしているんですか?」という問いに対して
 A:レンガを積む仕事をしているんだよ。
 B:レンガを積んで、家を作っているんだよ。
 C:レンガで作った家で、この家に住む家族が夏も冬も快適に暮らしせるように積んでいるんだよ。
という話ですね。
レンガを積むのが大切なのではなく、どんな家でを何のために作るかが大切なんですよね。

鉄道は、遠くにいる人や景色に会いに行く手段です。
だから

「そうだ、京都行こう!」

のキャッチコピーが今でも人々から忘れられないんじゃないかと思います。
あの頃の鉄道会社のCMはよかったですねえ。
社会というか人の心を動かしていたように思います。
スキーのCMもそうでした。
ノリのいい曲と共にスキーに行くワクワク感が伝わってきて、週末になると都会からスキー場に大移動してましたから。

人は、

”鉄道に乗る”

のではなくて、

”どこかにいく目的を果たすため”

に鉄道を使うんですよね。
東京駅でみた駅員に絡んでた人も、早く行きたいから鉄道に乗ろうとしたら

「電車が少し遅れてる」

っていうから怒ってた。
※5分に1本来る都会での話です・・・。こちらでは1時間に3本ですけどね。
鉄道なら人を運ぶことが目的なのではなく(もちろん一番はそこですが)、何のために人が移動しているのかをよ~く考えるとその先にいろんなことがみえてきます。
すでにそういうサービスはたくさんありますが、まだまだあるように思います。
あとはそれを伝える手段のように思います。
「そうだ、京都へ行こう!」のようなキャッチにプラスして、その先にあるワクワクを”パッ”と伝えることができれば連鎖していく。
棚ボタではそのうちダメになりますからね。

「ここにしかない花畑に会いに来て!(八方池)」

というキャッチを立てたら、そこへ来るための手段やその先にある宿泊やアクティビティをつなげるコピーを連鎖させて。
そうすれば、花畑はシーズンの中でも短期間のものなので、別のものに誘導できる。
そういう魅力が他にあれば、いくつでもキャッチはできると思います。
観光地はそれでいいでしょうし。
何もないことを武器にした「日本一星がきれいに見える」というキャッチで成功している阿智村も次の魅力発信につなげれば、さらに安定するかもしれないですね。

食べ物屋さんもそうですね。
例えば、パン屋さん。
職人が
A:「俺はうまいパンを作る職人だ!」
B:「俺は、この地域に住む家族が笑顔になるうまいパンを作っているんだ」
と2人いたら、どちらのパンが食べたいでしょう。
”うまいパン”と言われても、
何と比べて?どこのパンと比べて?世界一?世界一ってどこのものと比べたの?
と、疑問しか出てきません。
でも、この地域の家族、と言われたら年代は?若者?老夫婦?と具体的になります。
そういうパンなら食べたいですよね。

目的、はとても大切だなあとあらためて感じました。

さあ、今日もいい1日にしよう!

-今日も絶好調!