自分の記憶に残っている場所で行ってみたいところはありますか?
自分は、中軽井沢の山手の散策をしたいのと、もうひとつ
小諸の懐古園に行ってみたい
というものがありました。
ひとつ目は記憶に残る厩舎とテニスコートのある風景なのですが、これはもうどこにあったのかさえ分からなくなっています。
行きたくても行かれない景色、ですね。
でも懐古園はいまなお、そこへ行けば観ることができます。
今年の2月に東京へセミナーの聴講へ行って聞いたのは、小諸市が下水熱を活用した冷暖システムを取り入れるという話。
そんなことできるの?と思いながら、おもしろい話なので関心がありました。
縁があるわけではないのですが、何か気になる小諸市。
実際に行ってみると、とてもいい町でした。
駅周辺は南に懐古園、北には大手門、駅前商店街には個性あふれるお店が数々ありました。
この街、おもしろい・・・。
すぐにその魅力に引き込まれる感覚があったんです。
今は佐久平に新幹線の駅ができ、周辺に人が集まるようになり大きなモールができたり新しい町がどんどん拡大しています。
その結果、小諸市は静かな町になっているように思います。
ただ、何とも言えない魅力を感じました。
こちらは駅前にあったかりんの木。
太陽のエネルギーを吸い取っているかのようなきれいな黄色でした。
町の中にこういう実がなっているんです。
ここは停車場ガーデンという名の花畑でした。
かりんの木の下にもたくさんの花々が咲くようでしたが、今は11月。
咲くんだろうなあ・・・と想像しながら歩きました。
そしてその看板です。
この日は比較的暖かくて小春日和という言葉がぴったりな陽射しでした。
ただ、浅間山は雪化粧していて、もうすぐ来る冬を感じさせました。
こちらが懐古園の入り口です。
停車場ガーデンのわきを抜けるとすぐにここへ来れます。
実はこの門の前で写真を撮っているんです。
54年くらい前でしょうか。
涙が出そうになるくらい懐かしく、この門がとても大きかったと記憶しているのは自分が小さかったからですね。
白黒の写真が残っています。
懐古園から駅正面、大手門方向へ抜ける連絡通路です。
手作業で作った照明カバーがなんとも風情があってきれいでした。
こちらは懐古園から停車場ガーデンのほうへ戻ってきた正面にある大手門。
小諸城があった名残です。
立派な門です。
そして小諸の皆さんは暖かいんですね。
こういう昔ながらの和傘をずっと並べて、夜はライトアップしているそうです。
石垣がなんとも歴史を感じさせますね。
2週間ほど前ならきれいな紅葉を見られたと聞き、残念でしたがそれでも自分の過去に触れる散歩ですからそれはまたのお楽しみとします。
停車場ガーデンにはこんな景色もあります。
広いですよね。
そして自転車乗りにはうれしいバイクラックがあり、今度は夏にロードバイクで来たいと思いました。
大手門に向かう通路には、こんな和傘が道案内してくれています。
これもおしゃれですよね。
とても気持ちのいい風景、街並みを観ることができました。
そして最後に待っていてくれたのはこちらでした。
遠くに見える富士山です。
夕暮れ時だったので、赤く色づいた富士山がなんともきれいでした。
なにか半世紀前の記憶をたどるような散歩の最後にこの景色です。
言葉がなかったですね。
長野県小諸市。
取り立てて何があるという街ではないかもしれません。
ただ温かみをいろんなところで感じることができました。
さあ、今日もいい1日にしよう!