言わずと知れた白馬三山、白馬槍ヶ岳、杓子岳、白馬岳です。
長野市からこの景色を観に行く方法は、いくつかあります。
長野駅からバスに乗っていく。
マイカーで行く。
自転車で行く。
歩いて・・・は行かないですね。
ちなみに、車で行くと1時間あればこの景色を観ることができます。
自転車で行くこともできます。
自転車で行く場合は、その道中で山坂がありますから少々時間がかかります。
季節にもよりますが水も1本では足りないですね。
お腹も空きます。
でも、・・・ペダルをこぐことをやめなければ行けるんです。
不思議な乗り物ですねえ。
長野県はどこへ行くにしてもこの山坂はついて回るんですよね。
まったくの平地というのはあまりありません。
あきらめて坂に立ち向かっているうちに登れるようになります。
自分もその一人ですが、そういう人を多く見てきました。
最初は途中で止まってしまい、
「休みながらじゃないと上れない」
と言っていた人が今では、年代別で優勝するほどの猛者になっていたり、自分よりもはるかに速く上れるようになっている女性もいます。
そういう意味でも不思議な乗り物だと思います。
この山坂を行くときにいつも思うのは、
その景色の美しさ、鳥や虫の声、の中にいるというしあわせです。
平日のざらついた心をならしてくれるというか落ち着かせてくれます。
だからきついけれど、山へ行くんですよね。
速い遅いはあまり関係ありません。
自然の中に入っていく、あの感覚が病みつきです。
里にいて車で走り、仕事をしていると大事なことを忘れているような気持ちになります。
それを山の中でただ一人。
どっぷりと浸かっているとそれを取り戻せる感覚になります。
あの空気、深呼吸した時に入ってくる濃い空気はあそこへ行かなければ吸うことができません。
だから行きたくなるんですよね。
車だと肝心なところを通過してしまうんです。
「どこのこと?」
という感覚だと思います。
仕方ないことですが、あまりにももったいないなあ、と思いますね。
さて、山坂と言えば・・・・。
人の人生も平坦な道ばかりではなく、時に登頂アタックしたものの引きかえしたり、クレバスに落ちかけたり、強い風にあおられたり、といろいろありますね。
でも、平坦な道しかなければどうでしょう・・・。
アタックする楽しみやクレバスを越えたときの達成感や強い風がやんだ時の爽快感を味わうこともありません。
わざわざ苦しい思いをするのはイヤだという人がいます。
それはそれでいいんです。
でも、苦しいその先のことに出会いに行くので、これは我慢するしかないですね。
仕事にしても、日々の生活にしても適度の山坂を乗り越えながら成長できることはあります。
ハラスメントは論外ですが、自分を指導してくれる人はその山坂の上り方を教えてくれる人。
危ないことがあれば指導してくれる人であれば必要な存在です。
さて、今週末はどこの山坂へいきましょうか。
さあ、今日もいい1日にしよう!