今日も絶好調!

何を提供するのか?が大切なわけ

仕事をしていると、ふと忙しさの中で目的を見失いそうになることがあります。

「この見積、今日中に作らないといけないんだよなあ・・・」

「あ、その納品ずらしていいから~。」

そんな声を聞いたら要注意です。
今はないですが、以前はこんな声が飛び交うのをよく聞きました。
その頃は先輩も同僚も普通に言っていたので気にもなりませんでしたが、年月が経つにつれ違和感を感じるようになったんです。

そんな時に聞いた話が3人のレンガ職人の話でした。
有名な話ですが、それぞれの職人に「何を作っているか」を聞くというものですね。
ひとりめは、「親方に言われたから、レンガを積んでいるんだよ」
ふたりめは、「図面通り、立派な家を作っているんだよ。」
さんにんめは、「家を作っているんだけど、この家に住む人の笑顔を想像しながら作っているんだよ」
あなたは、どの職人に家を作ってほしいですか?
出来れば、3人目の職人にお願いしたいですし、笑顔を見ながら自分の家ができていく様を見ていたいですよね。

さて、自分たちが働く目的は何でしょうか?

お客様に直接会うことがない事務の方も配送の方ももちろん営業も全員がお客様のことを考えて対応していたら、必ずそれはお客様に伝わるんです。
大切なことは、値引きをすることでも、無償対応することでもないんです。
お客様が自分たちの製品や商品を使って、どれだけ笑顔になってくれるか。
その笑顔を想像できるかどうか、だと思います。

以前お客様にほめられたことがあります。

「電話をかけるといつも笑顔で対応してくれるから気持ちがいいよ」と。

電話ですから、もちろん表情は見えません。
でも、その電話を受ける事務所のメンバーは皆笑顔でした。
なぜかと聞いたのですが、

「自分がお客様にできることはこれぐらいしかないから」

と言っていました。
でも、見ているとお客様にただ笑顔で接するだけでなく、必ず

「何かお困りのことはないですか。何かありましたらお気軽にお電話ください」

と言っていました。
そのおかげで、営業が呼んでいただけることもありました。
そのときの事務所のメンバーは「お客様が困っていることがあったら、きっと何かできることがあるはずだから必ず聞くようにしていた」と言っていました。
今は電話も集中センター化されていたり、営業にダイレクトにかかってくるので形態は変わっていますが、当時のことを思い出すと初心に帰らなければと思います。

自分は何のために、ここで仕事をしているのか。

それがお客様の笑顔のために、と考えられるようになった時に仕事の質や言葉遣いやコミュニケーションが変わってくると思います。
そもそも給料はお客様からいただいているのですから、笑顔で接しなければばちが当たるというものです。

以前、ラジオで人材育成をされている会社の方が話していたのですが、中堅社員の教育をしたときに「働く目的」を聞いたのだそうです。
すると、給料を稼ぐため、とか美味しいものを食べたり、好きなものを着るため、と答えた人がそれなりの人数でいたのだとか。
けっこう笑えないですよね。
その方は、それが実態だとおっしゃっていて、そのおかげで自分は食べていけるといっていたのは何とも皮肉に聞こえました。

自分が楽しく満足感をもって仕事をするためには、働く目的を明確に持って取り組むのがいいと思います。

さあ、今日もいい1日にしよう!

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