先日お伺いしたお客様での話。
社員旅行を毎年していたのですが、2020年からコロナ禍でできなかったそうです。
今年はコロナが5類に移行したのを機に再開したのだそう。
旅行費用はすべて会社持ち。
行き先は”非日常”を感じられる場所なんだそうで、個人では泊まれないような高い旅館へ行くといっていました。
大型バス2台で行くといってましたから、今では珍しい大きな旅行ですよね。
会社に貢献してくれた社員のためにお返ししているという話でしたが、この会社の社員満足度がとても高いそうで、困っていたらお互いに助け合うことは日常。
製造業なので作る工程での困りごとは上流(設計)の方から製造の方までがパパっと集まってすぐに解決する。
方針で決まったことは、周知の仕方を考えて相手の立場で話す。
中には反発も起きるということですが、丁寧に説明することに時間をかける。
うわさ話は放置せず、拾い上げて改善に活かす。
特にこのうわさ話には驚きましたが、うわさ話には不満が隠れているので聞き流さずにどんなことなのかを聞くのだそうです。
「臭いが出ているところにフタをしても、臭いは収まらない。少し臭いがする時に手を打てば、元を断つことができます」
話を聞いているうちに思ったことは、この会社には
「思いやりとやさしさ」
があるんだなあ、ということ。
離職率がゼロに近いそうで、どうしてもやめなければならないときは号泣してやめるんだそうです。
「こんな会社、やめてやる。」じゃないんですよね。
社内だけでなく協力企業や取引先に対しても自社の取り組みをきちんと伝えていて、信頼関係がかなり強いようです。
これだけ温かみを感じる会社は珍しいと思います。
思いやりとやさしさ、があれば会社が厳しくても、「どうしようか」と知恵が出るのでしょう。
お話を伺った部長はにっこり笑いながらそういっていました。
『「どうしようか」とみんなに投げかければ、いろんなアイデアが出るんです。
その中から「これで行ってみようか」と決めてやってみて、うまくいかなければまた違う方法を試してみる。』
アイデアにはフタをしないで、いろんなことを言える文化を作っているんだそうです。
素晴らしい会社ですね。
とても勉強になりました。
自分を振り返り、できていることとできていないことを整理するとできていないことが見えてきます。
そこを修正していくのにこの”思いやりとやさしさ”があれば、きっとうまくいくのでしょう。
さあ、今日もいい1日にしよう!