「貯めていいのは筋肉とお金だけ」・・・ってどなたかが言ってましたよね?
最近本当にそう思います。
まあ、お金は貯めることと使うことが大切だと思いますが、これもバランスですね。
筋肉も、用途によってつける場所と鍛え方が違いますね。
見せる筋肉ならボディビルダーのようなトレーニングでしょうし、ランナーならムダな筋肉は落として必要なモノだけ付けていく。ランナーの皆さんは上半身にムダな肉はないですもんね。
さて、ストレスの話です。
このストレスというのは知らず知らずのうちに蓄積されていきます。
友人がストレス障害になりまして、それに気づいたのは急に声が出なくなっているのを見たとき。
昨日まで普通に会話できていたのに、翌日になったら声を絞り出すようにして話しているんです。
「んっ?どうしたの?」というと
「朝から声が出ないんだ。」
と言っていました。さらに表情も昨日とは違う。
原因は業績のプレッシャーだけではなく、ハラスメントでした。
逆ハラスメント。
会社の構造が変わり、上位職がメンバーに戦略を浸透させる構造は変わりませんが、今はコーチングスタイルで全員で考えてスパイラルアップしていくスタイルに変わってきています。
そうした時に問題として出てくるのは、”皆で考える”ことに抵抗のある人や協力的でない人。
そうなると、皆でミーティングしているときに水を差す、場を乱すことになります。
その発言は思わぬ方向に引っ張られることがあり、戦略が回らなくなる。
このことが知らず知らずのうちに自分の中に蓄積されて、ストレス障害として出てきていたんです。
ハラスメント、という言葉を使ったのは皆の前で会社批判や戦略批判、そして上司批判をしたから。
これはダメです。
昔なら張り倒されていたところですが、いまそれをやってしまうとパワハラ問題になります。
即退場ですね。
会社というのは皆がいろんな意見をもっていていいんです。
自分と違った意見があったほうがいい。
ただ、それを発するときに
「こういう考え方ややり方もありますがどうでしょう?」
というアウトプットが健全だと思います。
いろいろな(今風に言えば”多様な”)意見を出し合い、そこで統合していく。
自分の思ったようにならなくても、皆で決めたのであればそれをやってみる。
答え合わせです。
その上でさらに意見を出していく。
ものごとをやる前から
「これが正解だろ!なんでそうしないんだ!」
とは言えないはずですよね。
自分の思うようにしたいなら、自分で独立すれば自由にできます。
ある社会福祉法人のお話で感動したことがあります。
いろんなお年寄りが入所しているんですが、いろんなことが起きるわけです。
想像しただけでもストレスは半端ではない。
以前聞いたのは、コロナでさらに人間関係が悪くなったとか、シフトを組むときに一緒にしてはいけない組み合わせがあるのだそうです。
ところが、ある社会福祉法人は全員が常に笑顔。
常に出てくるのは前向きな会話。
相手への気遣い。
これは入所されている方やその家族だけでなく職員間、取引先などすべての人たちに対してだそうです。
当然だれ一人として嫌な思いをすることはない、ですよね。
なぜそんなことができるかといえば、
相手の気持ちを考えることが”あたりまえになっている”からだそうです。
もっとも経営方針がそうなっているので、それに沿えない人は退場するんでしょう。
人はマイナスな思考に引っぱられがちな生き物です。
悪い方へ考える。
これは生存戦略なのだそうで、思考がマイナスに行けばそうなった時のための準備ができます。
マイナスなことをその法人でも考えるのですが、「じゃあ、どうしようか」があたりまえになっているから、切り替えが早くぐずぐずして負担になる前にどんどん解消していく。
問題が出たら、すぐに共有して解消していく。
このスピード感も違うのだと思います。
さらに、
絶対に、悪口は言わない、噂話はしない、ディスらない。どうしたら楽しく仕事できるか考える。
というのが定着しているのだそう。
大切なことですよね、不満を誰かにぶつけても解決しないです。
それよりも「こうしたらどうだろう?」と意見すると前に進みます。
思考停止で不満がたまることもない。
素晴らしい考え方だし、取り組みだと思います。
そんな施設だったら入所していても安心ですよね。
じゃあどうするか?
いいね、それやってみようよ!
やったら、どうしたらいいかの答えが出ますから。
さあ、今日もいい1日にしよう!