自分の職種は営業なのですが、今日伺ったお客様は10年以上前にいろいろなことを提案、採用いただいたお客様でした。
当時はいろんなことを、いろんな角度から考え、時間を気にせずに、何が最適なご提案なのかを調べてはぶつけてみて、時には訂正して取り消して、をやっていました。
お客様の顔を見た瞬間、それが頭をダーッと駆け巡りました。
楽しいことばかりではありませんでした。
一つ間違えばデータが消失するリスクにぶつかったこともありました。
会社の重要なデータが消える。ウソでも口にしたくなかったですね。
そんなことがあったからよ~く覚えています。
お互いそういうやり取りを覚えてますから、
「ご無沙汰してます!」
といっただけでいろいろわかりました。
こういう感覚ってうれしいですね。
何でもいいから役に立てそうなことはないか、という意識が先に立ちます。
詳しくは書きませんが、いくつかお話をもって再訪問できそうなことがありました。
お金がかかる話ではないんです。
ネットで調べられる時代ですが、これはそれができないこと。
だからこそ、そこに価値があるんですよね。
そういうお話をできたことが何よりもうれしかった。
こういう瞬間に営業をやっててよかったなあ、と思います。
自分はお客様に恵まれていたとつくづく思います。
嫌な思いをしたこともないわけではないですが、ただ何とかこうしてよかったと言えています。
大切にしていたのは本音で話すことと本気で話すこと。
不器用なのと表情に出てしまうことから、そうしていないとうまくいかないんです。
そして、
人とのつながりに感謝しながら仕事をしてきました。
知らない人から話を聞いて、それを購入するというのは普通のようでいながらそうではないと思っています。
やはり先方に信じてもらうには、どこにも疑う余地がないくらいの誠意をもって接すること。
入社したころ、当時ではあまり企業に入っていなかったオフィスコンピュータ(オフコン)の営業でした。
その頃は、ワープロが普及している時代でしたが、納品書、請求書は手書きで、締め日にまとめて請求書を作る、台帳を作るという時代でした。
自分の武器は・・・カタログもありません。
コンピュータのカタログはありましたが、それはハードだけですからどんな帳票が出て、それによって何がよくなるのかは企業ごとに違います。
それを提案書にするんですが、当時は手書きでした。
夜遅くまで提案書をかき、朝早く車でお客様へ商談に行きます。
形のないものを売る、というのは
「安心してください、必ず生産性が上がりますから。今までやっていたこの仕事がこれくらいの時間でできるようになりますよ」
とはいっても、お客様が信じるのは”自分の書いた手書きの提案書”しかありません。
当時のオフコンは、プログラム開発期間が3ヶ月。
金額は500万以上。
※契約書を取り交わした後、お客様の中には神棚に載せていた、ということを後で聞いたりしました。
この3ヶ月は、お客様にしてみれば不安だっただろうと思います。
見たことのないコンピュータ、若造の言っていることを信じていいのか・・・。
本当にありがたいことでした。
人とのつながりほどありがたいものはありません。
当時は約束した通りのものを納品して、しばらく経つと紹介をもらえることもありました。
500万以上のものを紹介いただける。
これには本当に感謝でした。
その頃から人と人とのつながりのありがたみを感じています。
人との出会い、つながりに感謝しながら、今日も頑張っていきたい。
さあ、今日もきっといい1日になる!