先日、とある場所で
「とある場所で餅つきやるから行かないか?」
と言われて、参加しました。
そこのお宅は農家で、みなニコニコしながら集まってきました。
ご主人は70過ぎの方ですが、
「これをこうしてくれ、そっちは○○が面倒見てくれ。そろそろこっちはこうだぞ」
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、指示を出します。
すると集まった人たちがテキパキ動くんです。
もち米は3カ所で蒸されているので次から次へと餅をつかないと間に合いません。
大人の男たちが杵を振り上げ、臼に向かって
「はい」
「はい」
「はい」
と声をかけながらついているさまは何十年ぶりかで見た光景。
12月らしくてよいですよね。
自分は初参加でしたが、皆さん声をかければとてもいい方々ばかりでした。
その日は4臼ほど餅をつきましたが、そうするとまず握力が怪しくなっていて、箸を持つとプルプル震えました。(笑)
腕は翌日、ヤバいほどの筋肉痛でした。
運動した時のような疲労ではなくて、手が動かない。キーボードが思うように打てなかったですね。
それはいいんですが、そのときに感じたこと。
みなさん、家族ぐるみで来ているんです。
さらに自分たちのやることがわかっているかのように、テキパキ動いていました。
ご主人は何度か指示を出しただけで、あとはみなさんと話しています。
ここにこれだけ人が集まるのがすごい。
餅が欲しいからとかではないんです。
その人から出ている人柄ですね。
「俺はさあ、みんなが手伝いに来てくれるのが嬉しいんだよ。それに対してお金は出さないけど、そこにあるリンゴや野菜は持って行ってくれ」
それを聞きながら、この方は本当に人が好きなんだなあ、と思いました。
変な駆け引きや裏がない。
来てくれるならウェルカムで、代わりにできることはしてやろうという懐の大きな方。
なかなかいないですよね。
自分にできるかといえば・・・難しいですよね。
きちんと片付けて帰ってきましたよ。
そこまでしてもらったら、こちらとしてもできることは精一杯お返ししようという気持ちになります。
何かむかしこういうこと、あったなあ、
と思わせてもらえました。
大事なものを思い出させてもらいました。
感謝です。
こういうことって、自分に必要な時に必要なタイミングで目の前に出てくるものだと思っています。
教訓だと思います。
目の前で起こることにはすべて意味がある。
さあ、今日もきっといい1日になる!