さあ、会場に着きました。
バイクラックにバイクをセットして、荷物を並べます。
とにかく、スタートしたらここへ戻ってくるのは、次の種目への切り替えだからいろいろ考えずにスパッと切り替えたい。
イメージ通りに並べたら、さあ・・・まだちょっと早かった。
用を済ませて、ウェットスーツを着込んでスイムチェック。
緊張感はなく、スタートの列に並ぶ。ワクワクしかない。
そしてスタートのホーンと共に海へ!
ここは一斉スタートなので、トドの集団が海へ向かうがごとく、「押すな、押すな」のえらいこっちゃでした。自分の泳ぐルートを探しながらペースを見ていると、何か遅い。
一気にペースアップして自分のルートを確保し、第1ブイへ。そして200m先の第2ブイを回り、あと900m。ここからが右へ左へと泳ぎながら最後の500mがちょ~っと遠かった。
後ろからも横からも叩かれるわ、気づけば横にブイがあるわで、焦るも冷静になって前だけ見る。
さあ、スイム終了。・・・なんかいつもより速くない?
トランジションエリアで靴を履き、バイクパートのスタート。
これが絶好調!最初の1㎞は抑え気味に入り、そこからはリミッター解除!
35~40㎞で巡行。バンバンと追い抜きながら、昨年から週末に長く乗ることをしてきた効果を思い知る。
自分でも驚くほど速かった。
でも、ランのことを意識して少し落としました。
そうしなければ、バイクで終わってしまいそうでしたから。
エイドステーションでは、飲み物はもちろん、おにぎり、梅干し、バナナもあったな、いろいろありました。すべてのエイド、ウォーターステーションで水を2本ずつもらい、これでしのぎました。
暑いから、1本は身体にかける専用です。
後半には急な登りがあります。
想定内でしたが、なかなか終わらない。
あ~、ここで脚を削られるのはイヤだなあ・・・。
そこそこ削られて海岸線へ。
何とも言えないブルーの海が疲れを忘れさせます。
本当にきれいでした。
そして108㎞のバイクパートを終了。
トランジションエリアで靴を履き替えて、キャップをかぶり、ランパートスタート!
さて、ここまでのところで補給してきたものを整理します。
前夜モルテンを1リットル飲み、当日は朝御飯をガッツリと。
スイム前にアミノバイタルの赤と青を同時摂取。
なんといっても身体に必要なのは、タンパク質とBCAA。
バイク時はアミノバイタルの赤とモルテンのGELを2本。
ランはモルテンとアミノバイタルの赤。そして、エイドのおにぎり!
うれしかったなあ。しょっぱかったけど。
さて、バイクの時もランの時も沿道の応援には感謝しかありません。
あの暑い中ずっと待っていてくれる。応援してくれる。
途中で泣けました。
最後のランは、6分30秒/㎞で入りましたが嫌な予感しかせず、ペースを落としました。
案の定、脚はみるみる動かなくなり、どんどんペースは落ちていきました。
それでも何とか走らなきゃと、自分で決めたロアタイムは何とか死守・・・してたんだけどなあ。
やはりきつかったです。
スピード練習を入れて今まで使っていない筋肉を起こさないとダメですねえ。
1周7㎞を3周回。
2周目の後半からは暑さもあり厳しかったですねえ。
エイドステーションでバンバンと水をかけてもらうんですが、すぐに乾いてしまう。
飲んでも、のどは渇くし。
3周目に前をいくスキンヘッドの人が右へ左へとフラフラしていて「熱中症だ」と察知。
肩を叩いて座らせるも「あのエイドまでは行きたい」と歩きだす。
たどり着けるだろうか、いや倒れたら、そんなことを考えると落ち着かない。
「座るんだよ!!」
と声をかけて走り出す。
そんな自分も足のふらつきを感じながら、「熱中症か?」とよぎる。
自分の調子を確認しながら走ったり歩いたり。
そうすると反対側で倒れこむと同時に嘔吐している人がいる。
選手が駆け寄る。ヤバい・・・。
「係に連絡しますね」と声をかけ、ボランティアに向かって走っていくと、後ろから
「救急車呼んで!」と言われる。
ボランティアの方に「救急車呼んでください!」と言ってもオロオロ。
呼んだことがないらしい。「え~と、登録してないわねえ。」
その方に「落ち着いてください!番号で119を押してくれたら代わりますから」といい、消防につながる。消防の方にゼッケン番号を伝えると手配は完了。
救護している方に救急車を呼んだことを伝えてレースに戻りました。
そのやり取りで自分の意識もはっきりして、少し走り出す。
でも、体は疲労がめいっぱい溜まっていて、いよいよ怪しい。
最後の1㎞は、商店街の応援の中、歩けない。
なんとか踏ん張って、そこから200mでゴール。
ここは惰性なのか気力なのか、上がらないペースのまま向かいました。
幸い前後に選手はいない。
ゴールは自分だけのもの、何とか予想したタイムでゴールできました。
達成感は、今までと違って大きいんですが、それよりも筋肉痛が辛い。
もっと練習しないとダメですね。
Aタイプの方々はそのころ、42㎞先のゴールを目指していました。
速い人には抜かれましたからね、まさに超人です。
190㎞バイクで走ってきた人に抜かれるって、どういうこと???
さらに、7㎞コースを6周回ですから、ちょっと気が遠くなります。
倒れた人も多くて、救急車が何度も来ていました。
過酷ですねえ。
さて、レースも終盤。
21時30分になるとレースは終了です。
すると、朝泳いだ海から花火が!これまた感動しました!
佐渡島あげての一大イベントなんだなあと改めて感じました。
これは病みつきになる大会です。
今回は初参加でしたが、抽選なので来年また行けるかは運次第です。
それでも何とか当たるように、そしてその時は今年よりもいいタイムで上がれるように準備したいと感じました。
宿へ帰って夕飯は・・・ドドーン!昨日より多いじゃん。
これは疲れてると食べられないよ、と思いつつ自分は完食!
Aタイプの人は「食べたいけど無理」だそうです。
かといって、自分も人の分まで食べられるほどではなかったので、あれはもったいなかったですね。
本当に疲れすぎると食べられませんから。
自分も年に数回あります。
でも、この時は完食でしたね。(笑)
”完走した人は全て勝者”
次は、月末の村上・笹川流れ国際トライアスロン大会です。
楽しみだなあ。
すでに元気なので、これならリレーでなくても行けたなあ、などと考えてしまいました。(笑)
さあ、今日もきっといい1日になる!