先日、サイクリングロードを走っていた時のこと。
正面から明らかに次元の違うスピードで走ってくる1台のロードバイク。
「Aさん!!!」
先方も気付いていただき、戻ってきてくれました!
この方、ヒルクライムの大会に出れば必ず表彰台というツワモノで、2人の孫がいる方です。
いやいや、孫がいるっておかしいでしょ。
と誰もが言うほど速い!
どれくらい速いかというと、ヒルクライムならこちらがヒイヒイ言いながらやっと上るところを、同じ時間で2往復します。・・・ガックシ。
平地ならこちらが30㎞で走っているところを40㎞で巡行します。
いやいやそんなスピードではついていかれません。
以前、
「松本~長野間は35㎞巡行でしょ?」
と言われて、絶句しました。
こういう方の発する言葉には重みがあります。
昨今のバイク事情はというと、台湾のロックダウン等でフレーム、パーツの大幅な供給遅れが発生。
これにより、新車を買いたくても買えない人が続出。
そんな話をしたら、出た名言!
「ロードバイクなんて、何に乗っても一緒。エンジンを鍛えればいいだけ。」
・・・ど、ど正論なんですが、誰も反論、異論を言えません。
速い人が偉いわけではないので、その方はとてもそれを理解されていて全く偉そうにはしません。
で、根っこにある考え方がこれなのでしょう。
自分なんかは、違うバイクに乗れば速くなれる気がするし、実際タイムも上がります。
でも、平地で10㎞上がるかと言えば・・・、上がっても2㎞くらいか、あるいはこぎが軽くなる程度です。
ただ、それだけでも大きな変化なのでそういうものだと思っていました。
異次元の方は、同じらしいです。
それどころか、フレームが固くても柔らかくても、脚力で行ってしまうので変わらないと。
「そんな風に言ってみたいなあ!」
”鍛えてどうにかなるならやってます”という感じ。
そういう話を聞いて大切なことだと感じるのは、「別の角度から自分を見てみること」が必要かな、とは思います。
これはいろいろなことに通じますが、ひたすら山ばかり上っていて強くなるかといえば、ならない。
筋肉が偏ってしまうとバランスが悪くなりますからね。
まんべんなくは難しいけど、考えて鍛えることが大切ですよね。
何にでも言えることだと思います。
そういうすごい人と一緒に走ったり、話を聞けることはありがたいなあと思います。
自分の感じることができない世界を知っている。
そういうことから刺激を得て、まだまだ頑張れることを知れるのもありがたいです。
さあ、今日もきっといい1日になる!