今日も絶好調!

所有から利用へ。

このワードはよく耳にしますよね。
使った分だけお金を払うビジネスモデル。
サブスクリプション型のビジネスです。アプリなら使ってみて使いにくかったり、合わなければすぐにやめられる。
モノなら今までの発想は”所有”ですから、買ってみて合わなければ「失敗した」と泣き寝入り。それが今ではCtoCが普及したから、合わない、いらないとなればメルカリでもヤフオクでも出せばいいわけです。
試せる時代とも言えますね。販売で利益を売る企業側としたら大変な時代ですけど。
でもふと、これからの社会は物の価値は下がっていかないのだろうかと旧人類の自分は考えてしまうわけです。安く買える時代はとても便利で、現代のように給料が上がっていかないサラリーマンにとっては助かるわけです。

この先お金に求める価値や概念も変わるでしょうが、「今」として考えるとお金の価値はどんどん下がっていると思います。
物の価値も下がってますよね。
結局世の中にあるものは、その多くが不足することなく大量にあり、ものに執着することがなくなっているんだと思います。
1つのものに愛着を持って、ずっと大切に使うなんて、今はないですよね。
だいたいその前に壊れてしまう。ソフトウェアが絡むものほど、そうかも知れません。
パソコンは使っているうちにどんどん遅くなります。スマホもタブレットもそう。物の価値が持続されないんです。
もっとも、道具だからそれでいいんですけどね。
壊れるから新しくて生産性の上がるもの、より良いものを買うことでさらにいい体験ができる。最近耳にする”エクスペリエンス”です。

30年くらい前は、車が欲しくて一生懸命仕事して、ローンを組んで、欲しい物を手にしたときの感動はなんとも言えなかったですよね。
毎週洗車して、山を駆けずり回り、クタクタになっても嬉しかった。
一度乗らせてもらったBMWのM3は強烈だったなあ。6速マニュアルで2速でもアクセルをグッと踏むとテールが暴れました。

今の時代はどうだろうか・・・?
こと車で言えば、乗れればいい。別に所有しなくてもいい。
乗りたい時に借りて、乗りたい車に乗れればいい。速さとかにも興味はない。
それは単なる移動手段ですね。いえ、いいんです。
価値観が変わったんだと思います。
そのことについては何も思うことはないです。自分も今ではそういう部類になっているし。

CDやビデオのレンタル、CDの販売も大きく変わった業態ですよね。
レンタルのない時代は小遣いをためて、レコードを買いに行くのが楽しみで、手にしたときは嬉しかったし、ジャケットはきれいだったり、そのまま飾っておきたくなるようなインパクトがあったりした。ライナーズノーツを読めば、何か昔から知っているかのような気持ちになって音楽を聞けた。
それが今ではダウンロードできるようになり、ジャケットやライナーズノーツは見なくなった。なにか寂しいのと音楽の作り手の思いが見えなくなってこれも価値観が変わったものの1つでしょうね。
ビデオはWOWOWやスカパーで見たい番組をやってくれる。
ラジオは1週間以内ならいつでも聞きたい番組を聞き直すことができる。
昔「そうなったらいいなあ」と思っていたオンデマンド社会が到来しています。

”使いたいものを、使いたい時に、使いたいだけ”

ある意味ものすごく贅沢かもしれません。
この先、このビジネスモデルがあたりまえになっていって、なんでも便利に使えるようになりますね。

ひとつ、気になっていることがあります。
それは価格設定。
これ、ものすごく大切。
安くしすぎると市場はすぐ破綻する。高ければお客様は来ない&買わない。
今までの発想や「売れればいいや」といういい加減な考えではなく、そのものの価値を考えた価格設定をしてほしいと思います。
これは作った人へのリスペクトプライスというか、ものに対する感謝料というか、そういうものがないと結果として、経済も人も豊かにならないと思う。
社会の貧困化は、そんなところから始まるのではないかと考えてしまいます。

適正な価格=原価や制作にかかったコストと作った人の付加価値が利益ですね。
モノには、作った人がいますけど、買った人には原価がない。
いくらで売ってもいいわけです。利益になります。
でも、作り手の思いはわかってほしいなあ。

さあ、明日もきっといい1日になる!

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