そうなんです。
これは以前にも書いたと思いますが、人は弱いので悪い方へと考えがちです。
子供が帰ってこないとどこかで転んでいたり、事故に遭ってはいないか、とか奥さんが遅くまで飲みに行って帰ってこないと大丈夫かな、心配だな、とか。
※どちらの例も極端ですが。
仕事で言えば、あのお客様は買ってくれそうだけど、他社が来て安値を出されたらどうしよう、いっそ今のうちに安値で出そうか、とか。業績が思わしくないと「また、リーダーに怒られる」とか。本当に怒られるかなんてわからないのに。人によったらそれで事務所に帰るのが遅くなったり。無駄ですねえ。
はい、これらはすべて人の心の弱さからくるものですね。エゴとも言います。
自分の中のエゴが顔を出し、マイナスな方向へ引っ張るんです。
「五怖畏(ごふい)」という言葉があるそうです。
（ある本に川村妙慶さんのいう僧侶の方が書いていました）
わかりやすくいうと、
①食べていかれなくなるのではないか
②周囲から悪く言われるのではないか
③世間は自分のことをどう見ているのだろうか
④死んだらどうしよう(おそれ)
⑤自分の居場所がなくなり、地獄のような生活になるのではないか
自分はこの５つのうち４つについて真剣に悩んだことがあります。
でも、そのうちの②と⑤が一番強烈でした。
「信用がなくなり、居場所がなくなるのではないか。」
寝ても覚めてもそんなことを考えていますから、だんだん精神状態がおかしくなってきます。簡単なことをミスするようになりました。大クレームもありました。すると、また怒られるという悪循環でした。
しなくて済むなら、しないほうがいい経験です。
会社にいると周りが近づかなくなります。(孤立・・・ですね)
あるとき、メンバーに４人に呼ばれてこう言われました。
「毎朝、部長に呼ばれ立たされたまま説教されている姿を見ながら出社するのはもう御免です。何をどうすればいいか言ってください」と。
その時に気づきました。
毎朝怒られている自分の上司。
原因は自分たちにあることは明白。でも何も指示されない。彼らは彼らで同じように悩んでいたんです。
※正確には指示していたし、どうすればいいか打開策をメンバーと考えていたんです。
ただ、毎日立たされている上司は見たくないですよね。
自分一人が悩むのは勝手です、が周りを巻き込んではいけない。
悪い方へと引っ張られる思考を「まあそんなこともある」と受け流し、せめて人の前では笑顔でいられるように思考を今に集中させる。
これはその時に覚えたことです。
「今に集中、常に前進すること」を忘れなければ、悪い方へ考えようとする自分の中の”エゴの言葉”を封じ込めることができます。
それでもうっかり顔を出してきたときには”エゴの言葉に貸す耳はない”と声に出して、今だけに集中することで前向きになれます。
人には、一度しか人生がない。
それなら、今この瞬間を一期一会と捉えて、せめて楽しく過ごさなければもったいない！
そう思って毎日過ごすと１日はあっという間に過ぎてしまう。
んっ？ 年取った？
さあ、明日もきっといい１日になる！(明日は土曜日ですね！！)