今日も絶好調!

性善説と性悪説

業況判断DIが一気に下がりましたね。
さらに、人不足と言っていたのがこれまた一気に売り手と買い手が逆転・・・。
大変な状況になりました。

こうなると特に営業会社は、粗利を挽回すべくとにかく売れという指示になる。
しかし、それまで遊んでいたわけではないから難しい。今までと同じやり方ではジリ貧になる。

さて自分が20代後半30代前半の頃「なんでお前は売れないんだ、どうして売ってこない?もう一回行ってこい!」とよく言われた。まあ、数撃ちゃ当たる方式で業績は運も左右した時代です。運も実力の内ですけど。

そんな中でもっていたのが性悪説。
「相手は悪いことをする、ずるいことをする、サボることもある、嘘もつく」と考えてマネジメントしていた。この時のメンバーは不幸ですよね、信じてもらえてないわけですから。
この考え方で生きていた自分との決別をしたタイミングがある。いや、完全に決別できているかはわからないが、言葉はプラスのことを意識している。

性善説で生きた方が精神的には穏やかでいられる。
人は悪いことをするって・・・いや、そもそもそんな人を採用してこの会社にたくさん入れてきたとしたらそのこと自体が問題だ。
そうではなくて、正しい行動ができるメンバー(のはず)だから、もっとこうやってみようという前向きな考え、言葉を発信し続ける。
称賛する、取り組む施策を理解してもらい実践させる。
この時出来ていないことばかりに目が行って「なぜできない?なぜやらない!」とやってはダメだ。
一度でもできないことに焦点を当てると「隠す、ごまかす、ウソを付く」が常態化する。
まず、できない理由がどこにあるかを一緒に考える。
打ち出した施策が悪いかもしれないから。
また、できたメンバーを称賛する文化を作れば、必ず明るい組織になる・・・そう信じている。

部下を見るときは、理解したかどうかをよく見る。
こちらが話したことを聞いてみる。そうすると理解したかわかる。よく言われる”伝える技術”だ。大切なことほど理解したかどうか、それに伴う行動ができるかどうかにつながる。まずは目を離さないことだと思う。理解していたけれど、できていなかったとすれば、何がいけなかったのか、その原因を「じゃあ、どうするか」と考えればプラスに働く。
ところが、このときに数で稼ぐような「なんでやらないんだ、どうしてできないんだ」というマネジメントをされたらその人は思考は止まる。
経験の浅い20代に「なぜ、どうして」と言ったらどうだろう。指示待ち人間を量産してしまうだろう。

自分が入社した頃は、「新人類」と言われた。
自分が新人類だとすれば、今の若者たちは「何を考えているのかわからない。でも指示待ちの人が多いロボット型」ではないだろうか。
でも、これは自分が勝手に作っただ。
今の若者?全員がそうなの?
だから、その見方はダメ!個人個人ここまで生きてきた過程が違う。これはベテランも同じ。
自分はその壁を崩す方法を知っている。
彼らが「何を考えてるんだかわからない」とは思わない。そう思ってしまった瞬間に彼らを理解しようとしなくなる(思考の壁)。
コミニケーションを取りたがらない部下とどうやってコミニュケーションをとるか。
そのひとつとして「褒めること」がある。
彼らは「褒められる、称賛される」ことに慣れていない。だから、彼らと向き合い、褒めながら、何が良かったのかを共有する。これをすれば彼らが考えていることを言ってくれる。
もうひとつは、「笑顔でいること」だ。
引きつってもなんでもいいから笑顔でいれば、現場で疲れて帰ってきた営業に冷や水を浴びせる様なことはない。甘い上司ではなく、褒めてから状況を聞くことで真実を知るための方法であり、最短最速の方法だと思う。

性善説で思考し、メンバーと接し、会話し続ければ必ず新しい気付きが出てきていい方向に向かう。厳しいときこそこの思考で行かないと一時的に業績は回復しても結局また落ちる。その時の落ち幅はとても大きい。
人を信じることは、何よりも尊いことではないだろうか。
きれいごとに聞こえるかもしれないが、逆に”自分が信じられていない”としたらどうかを考えたら瞬時にわかることだ。
ダメ人間はひとりもいない。
そもそもダメ人間だと、決めつけるとは一体何様だろうか?

さあ、明日もきっといい1日になる!

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