今日も絶好調!

本の大切さを教えてくれた人

子供の頃から、本を読むように家でも学校でも言われてきたが、面倒で30歳
くらいまでは読んでこなかった。
漫画雑誌も特に読んできたというものはない。あれば読む程度。

そんな自分が本を読むようになったきっかけの話。

27歳の時。
自分が担当していたお客様であるタクシー会社の専務と雑談していたときのこと。
専務「君はさあ、休みの日何してんの?」
自分「特には、なにもしてないですねえ」
   (当時はまだ自転車に乗り始める前だったし。)
専務「ああ、そう。(笑顔で)じゃあさ、その時間もったいないから俺にくれな
   い?」
自分「は・・・?」
専務「(満面の笑顔で)俺はさあ、今本読みたいんだけど、その時間がないんだ
   よ。だからさ、もったいないからその時間を俺にくれ!」
自分「・・・」

その専務はその時37歳だった。
見た目はいかにも、「やんちゃしてたよ、悪いか」という感じだったが、とても
好きな、尊敬できる方だった。何かに打たれたような気持ちがしたので、今でも
はっきり覚えている。

それからしばらくは本を読む気になれなかったが、30歳くらいになった時、
会社であることが起きる。
そう、前に書いた月初会議で言ったことが伝わらないという信じがたいこと
が・・・。
それから、真面目に読むようになった。

最初はなかなか理解できなくて、難しいようなこともだんだん理解できるよう
になる。何回か読み返した本もある。そのたびに気づきをもらった。
人が”これはいい本だ”といえば読むようにした。
人にも、「本はすでに経験したことのある人が書いているから、いい本は読ん
だほうが自分の助けになる」と言っているが、我ながら余計なお世話だなあ、
と思う。
自分がそうだったように読まない人は、何を言われても読まないから。

自称「活字中毒」という同僚の足元にも及ばないが、それでも今まで生きてきた
中で本当に迷った時に出てくるのはそんな本の一節だったりする。

その専務には、担当が変わり、また遠方でもあるのでその後お会いしていない
が、お会いしたらまずお礼を伝えたい。
きっとそんな会話したことは忘れているんだろうな。

人生の中で忘れない言葉というのは誰しもが持っていると思う。
そんな言葉の一つだ。

 「その時間、俺にくれない?」

さあ、明日もきっといい1日になる!



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