会社のメンバーで、ＰＣ操作が苦手な人がいる。
正確には居た。全てではないが克服してきている。
なぜかって？
呪文をかけました。※宗教ではありません。占い師でもありません。
自分「Excel、苦手だと思ってる？」
Ａさん「はい、でもこの表はデータであるので手入力するのはそれほど時間
かからないんです」
自分「どれくらい？」
Ａさん「３０分くらいです。全体で１時間。」
自分「それさ、かかりすぎだろ(笑)」
Ａさん「いつもそれぐらいですよ」
自分「もし、５分でできるようになったらどう？
その他の項目に時間をとって欲しいんだけど？
全体で３０分、今の半分でできるようになるよ。」
Ａさん「そりゃ、そうかもしれないですけど。もう慣れてますよ」
自分「いや、作業に時間をかけないで、もっと考えるところに時間を使っ
てほしい。
Excelに仕事させるって考えたことある？」
Ａさん「・・・ないです」
こんな会話がありました。
完全に、現状維持バイアスがかかってました。
時間をかけていることが普通になってしまうと作業していることに気づき
にくくなります。人
によったら作業が仕事になりますが、この人の場合は作業でした。
こちらとしては、仕事してほしいわけですよね。
そこで、データを預かってちょっと細工しました。
そう、５分でできるように。
”Excelに仕事をさせる”ように。
鉛筆や消しゴムのように道具ですからね。
※マクロは使いません。後でその人がわからなくならないようなやり方をします
手順を教えて、翌月の資料を作ってもらいました。
さて、Excelに仕事させたかな？ と思っていると完璧な資料が出てきました。
聞いたら、作表にかかった時間は”５分”だったそうです。
本当にかけてほしいのは、例えば”展開策”のようにデータを見ながら”考える
時間”です。
こんなやり取りをしてから、彼は自信を持ってExcelに向かうようになり、考え
るようになりました。さらには、代理店の経営のことも考え、先方の営業マンと
施策を立てるまでになりました。
自信が持てたのでしょう。
「(君は)やればできるから！ちょっとだけ俺に任せろ！」
そんなやり取りをしてから１年。
大きく成長したベテランセールスに期待しています。
さあ、明日もきっといい１日になる！