今日も絶好調!

18,000円の本

かれこれ10年ほど前の話。
会社の社長室にあった定価18,000円の本。
「どんなことが書いてあるのだろう」と気になっていたので、当時の社長にお願いして借りてきた。
著者は、親会社のすでに定年した方が書いた本だったが、
「この会社の販売部門をつくった立役者は自分だ」のようなことを回顧録のように書いていた。
でも、不思議なことに会社の中でその人を知っている人がいない。
いや、知っている人はもちろんいるはずなんですよ。
そこに本があったのだから。
でも、自分も知らない。

これは一体どういうことか・・・。

人は、自分の”ものさし”で、ものごとを計っている。
自分がそうと思ってしまうと”自分のエゴの声”で動くようになるのだと思う。

エゴは、特にネガティブな感情に寄ってくる。
「うまくいくわけがない」「思い通りになんて前と同じで行くはずがない」と。
全く余計なお世話だ。
私は、自分の「エゴの声」に耳を貸さないようにしている。

もう一つのエゴは、自分を過大評価する。
先の「自分が会社を変えた」とか「自分が今の礎を築いた」とかそういった発想も好きではない。自分がメンターだという人もいるし、自分がカリスマだと言った人もいた。
たしかにそうかも知れないが、それを決めるのはあくまでも他者だ、と思う。

どんなにその会社で上位職にいても、その人が偉人として名を刻むくらいの功績がなければ忘れられる。

そんなわけで、値段の高い本は読んだことがなかったが、”値段の高い本がいい本ではない”と教えられた出来事だった。当たり前といえば当たり前だが。

さあ、明日はどんな楽しい1日になるだろう!

-今日も絶好調!